杭抜き工事の種類
2024/08/01
杭抜き工事は、地中に打ち込まれた杭を引き抜く工事です。
杭の状態や現場によって、適した工法が異なります。
そこで今回は、杭抜き工事の種類についてご紹介します。
杭抜き工事の種類とは
直接引抜工法
直接引抜工法は、杭の上部に引抜機を取り付けて杭を直接引き抜く方法です。
杭の状態や地盤の強度によっては、引抜力が大きくなりすぎて杭が破断したり地盤が隆起したりする恐れがあります。
そのため、事前に杭の強度や地盤の状況を調査し、適切な引抜力を設定する必要があります。
工期が短く騒音や振動が少ないのがメリットですが、引抜力が大きいために設備や人員のコストが高くなるといったデメリットもあります。
縁切引抜工法
縁切引抜工法は、杭の周囲に円筒状の物を差し込み、杭と地盤との間を切断してから杭を引き抜きます。
切断することで引抜力を低減できるため、直接引抜工法よりも安全性や経済性に優れます。
切断時に発生する騒音や振動が少なく、地盤への影響が小さいのがメリットです。
破砕撤去工法
破砕撤去工法は、杭の上部から順に油圧式のハンマーで打撃して、杭を粉砕しながら撤去する方法です。
破砕した材料は、掘削機で掘り出して運搬します。
深い場所や硬い地盤に埋まっている杭に対しても有効で、どのような種類や形状の杭でも撤去できます。
まとめ
杭抜き工事は、直接引抜工法・縁切引抜工法・破撤去工法の3つに分類されます。
現場に応じて適切な工法を使い分けることにより、安全かつ効率的な工事が可能です。
当社では建設現場で用いられる機械の設計や製造を実施していますので、ぜひお問い合わせください。