オーガの役割とは
2023/12/09
基礎工事は、建物と地面のつなぎ目となる土台を造るうえで重要な工事です。
基礎工事が不十分だと、地震や地盤沈下によって建物の倒壊や傾斜など、大きな被害が出る可能性があります。
構築物の基礎を強固なものにするために、さまざまな基礎工事でオーガが活用されています。
この記事では、オーガの役割について解説いたします。
オーガの役割
大深度・大断面の掘削
クレーンや杭打ち機などにオーガを装着し、さまざまな大きさ・深度の穴を掘削します。
深度は50m程度、断面は直径1m以上も掘ることが可能です。
掘削する地盤・深度にもよりますが、一日に数本の掘削が可能なため、施工効率がよいのも特徴の一つです。
掘削完了後の建て込み
掘削完了後は、既製杭・H型鋼・鋼矢板などを建て込みます。
孔壁の崩壊層では、オーガヘッド先端から安定液(ベントナイト溶液)を注入することによって、孔壁が崩れないように保持することができます。
高い施工精度
GPSを活用し、深度や鉛直精度を電子機器で確認しながら施工を行います。
穴のズレは数mm~数cmと高い精度での施工が可能なため、正確性が求められる建設工事で使用されています。
まとめ
普段目にしている高層ビル群・巨大商業施設などは、すべて基礎工事を行ったうえで建造されています。
基礎工事に使用されるオーガには、さまざまな大きさ・深度の穴を高い精度で掘削し、既製杭・H型鋼などを埋設する役割があります。
構築物の基礎を強固なものにするために、欠かせない機材と言えるでしょう。
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